メンテナンス事例:メンテナンス無し14年目の驚き
木製看板の魅力の一つは、時とともに味わい深くなる経年変化です。今回は、その中でも特に印象的なメンテナンス事例をご紹介します。弊社で14年前に制作させていただいた木製看板が、驚くべき耐久性を発揮し、14年ぶりにメンテナンスのために戻ってきました。
通常、屋外用の防腐塗料メーカーは「屋外設置後2年で塗り重ねを行い、その後5年ごとに状態を確認すること」を推奨しています。しかし、実際に弊社に戻ってくる看板の多くは7~8年程度が経過しており、それでも比較的良好な状態を保っていることが多いです。
今回のケースでは、看板が14年間、直射日光や雨風に晒され続けた厳しい環境にあったため、当初は作り直しが必要だろうと予想していました。しかし、実際に看板を確認すると、木材の状態は非常に良好で、メンテナンスとしては塗り直しのみで済みました。これは、防腐塗料の効果が持続していたことと、木材自体のポテンシャルが高かったことが大きな要因です。
特に印象的だったのは、ブルーや黄色の鮮やかな色合いがまだ残っていたことです。木製看板は経年により色が褪せることが一般的ですが、この看板は元の色味をしっかりと保っており、新品同様の美しさに復元できました。
お客様からも「14年間、看板が店を支え続けてくれた」と感謝の言葉をいただきました。経年変化を楽しみながら、適切なメンテナンスを行うことで、木製看板はさらに長く使い続けることができます。この看板も、今回のメンテナンスでまた10年ほど頑張ってくれるでしょう。
木製看板の耐久性とメンテナンスの重要性、そして経年変化を楽しむことの大切さを改めて感じたこの事例から、木材のポテンシャルと防腐塗料の効果を最大限に引き出すことができることを実感しました。木製看板を長く使い続けるためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。このような事例を通して、木製看板の持つ自然素材としての美しさと、時間とともに深まる魅力を皆様にお届けしたいと思います。