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時と共に「育つ」看板。葡萄のかねおく様、流木風木製看板のご紹介

緩やかな曲線を描く木目に黒い文字で「OKUNARI」と刻まれた、無塗装の自然な風合いの木製看板

大阪府柏原市で明治36年から続く歴史ある農園、「葡萄のかねおく」様よりご依頼をいただき、唯一無二の木製看板を制作いたしました。今回の看板は、一般的な「完成がピーク」の看板とは一線を画す、「時間と共に完成に近づいていく」というコンセプトを持っています。


あえて「節」と「割れ」を活かすデザイン

通常、看板製作では避けられがちな木の「節」や「割れ」ですが、今回はそれらをあえてデザインの主役として取り入れました。自然が作り出した力強い造形が、100年以上の歴史を持つ「かねおく」様の土壌や伝統とリンクします。

看板の側面から撮影した、重厚な木の厚みと波打つような年輪の重なりが際立つアングル
厚みのある材を使用することで、時が経ち「流木風」へと育つ過程も楽しめます。

塗装と無塗装のコントラスト

  • 文字部分: 視認性を高めるため、マットなブラックで塗装しています。
  • 本体部分: 木本来の質感を最大限に引き出すため、あえて「無塗装」で仕上げました。

このコントラストが、彫り込まれた立体感をより一層際立たせ、力強い表情を生み出しています。


歳月がデザインを完成させる「流木風」の魅力

この看板の最大の特徴は、設置した瞬間から始まる経年変化にあります。

  • 色の変化: 半年ほどかけて、木肌はゆっくりとグレー(銀鼠色)へと変色していきます。
  • 質感の変化: 雨風にさらされることで角が取れ、まるで長い年月を旅してきた「流木」のような、味わい深い表情へと育っていきます。

【実験から見る5年後の姿】 通常、屋外用看板には防腐塗料を塗りますが、あえて無塗装で実験したサンプル(Log Workshop看板)では、3〜4ヶ月でシルバーグレーへ変化し、5年後には完全にヴィンテージな風合いへと成長しました。直射日光と風通しの良い場所であれば、無塗装でも腐朽を抑えつつ、長くこの変化を楽しむことができます。

屋外で5年間放置され、自然なシルバーグレーに変色した「Log Workshop」の木製看板
実験的に無塗装で5年。雨風に打たれ、唯一無二のヴィンテージな質感に育ちました。

「すぐに使い込まれた風合い」を求める方へ

また、月日の経過を待たず、最初から渋い風合いを楽しみたいという方には、エイジング加工を施した防腐塗料仕上げも人気です。

  • エイジング仕上げ(例:蒼様看板): 納品時から長年使い込んだような色味を再現しています。
  • 防腐効果の維持: 特殊な塗料を使用することで、木の保護とヴィンテージ感を両立させています。

職人の手により使い込まれたような質感を再現した、防腐塗料仕上げの木製吊り看板
納品時から渋い風合いを楽しめるエイジング加工。防腐効果も兼ね備えた人気仕様です。

職人の独り言

正直なところ、この「あえて古びさせていく」スタイルは、好みがはっきりと分かれるかもしれません。しかし、自然の中で育つ葡萄と同じように、看板もまたその土地の空気に馴染み、変化していく姿には言葉にできない美しさがあります。

個人的に、私はこういう「育てる看板」が大好きです。「葡萄のかねおく」様の新たな歴史と共に、この看板がどのように色づいていくのか。その変化を皆様にも楽しんでいただければ幸いです。


■ 葡萄のかねおく様 店舗情報

  • 農園名: 葡萄のかねおく
  • 所在地: 大阪府柏原市大県4丁目17-15(直売所:大県オフィス)
  • 公式ホームページ: https://kaneoku.com/
  • Instagram: kaneoku1903

お客様の設置環境に合わせて、無塗装での製作かエイジング塗装仕上げかをご提案させていただきます。まずは、理想のイメージを相談してみませんか?

■ 追記:この看板の「7年後」の姿を公開しました

無塗装で納品してから7年。この看板がメンテナンスのために一度工房へ戻ってきました。 厳しい環境下で、木はどのように育っていたのか。職人が驚いた「苔の下の真実」とは?

看板の「その後の物語」は、こちらの記事で詳しくご紹介しています。

緩やかな曲線を描く木目に黒い文字で「OKUNARI」と刻まれた、無塗装の自然な風合いの木製看板

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