今回は、新しく制作させていただいた「鎌倉グリーンテニススクール」様の木製看板の制作工程をご紹介します。
緑豊かなスクールの雰囲気に合わせ、天然木の質感を活かした立体的なデザインで仕上げました。今回は、これまでにない新しい取り組みからスタートした制作となりました。
1. AIが描いたイメージから始まった看板制作
今回の看板制作は、お客様がAI(人工知能)で作成されたイメージ画像をご提示いただくところから始まりました。
画面の中にある平面のイメージを、ただ再現するだけでなく、天然木の質感や屋外での耐久性を考慮した「実用的な看板」として形にすること、お客様のご意向に沿うこと、お話合いを重ねて製作前のイメージ画像を作成させていただき取り組ませていただきました。
お客様とお話し合いを重ねながら、細かな仕様を一つひとつ実際の設計へと落とし込んでいきました。

2. イラストを立体的な看板へ
木材の切り出しと立体構造を用いて、奥行きのあるデザインに仕上げました。
制作における工夫をいくつかご紹介します。

■ 細部への取り組み
看板の象徴でもあるテニスラケットは、板の切り出しだけでなく、ラケットの「ガット(網目)」を一本ずつ手作業で作り込んでいます。また、それを固定するための「又釘(またくぎ)」も自作しました。
塗装では、「刷毛目(はけめ)をなくして美しく仕上げること」、そして「文字やイラストのラインを滲ませずに反映させること」に取り組みました。 先に塗った金色の枠線を精密にマスキングし、その上からグリーンを重ねることで、刷毛跡のない凛とした輪郭に仕上げています。
3. 形状の異なる2枚の看板が完成

■ 耐久性を高めるための構造
屋外用の木製看板として長くお使いいただけるよう、看板本体と各パーツの間には「わずかな隙間(浮き)」を設けた構造を採用しました。 テニスラケットが交差する部分などに雨水が溜まるのを防ぎ、木材の傷みを抑えて美しさを保つための仕様です。
横からの写真をご覧いただくと、雨水対策として設けた「わずかな浮き」が、看板に立体的な影を生み出しているのが分かります。
まとめ
おかげさまで大変素敵な木製看板が出来上がりました。
お話し合いを重ねながら、お客様の想いを一緒に形にしていく、オーダーメイドならではの良さが詰まった看板になったのではないでしょうか?
途中、インスタグラムを通じて製作過程から共有させていただき生徒さん方と共に一緒に出来上がりの様子を楽しんでいただけたことも大変嬉しいこととなりました。
鎌倉の豊かな自然の中で、この看板がスクールの皆様に長く愛されることを願っております。
鎌倉グリーンテニススクール様、この度は大切な看板の制作をお任せいただき、誠にありがとうございました。
